相続人調査が必要なケースとは？費用の相場も併せて解説

相続人の調査は、遺産の相続にあたっては必須と言ってもいいほど重要な手続きです。

この記事では、相続人調査が必要なケースについて、費用の相場も併せて解説します。

相続人調査が必要なケースについて

相続人調査とは、相続財産の相続人を特定するために行われる調査のことです。

相続財産を遺産分割協議によって分割する必要があるケースで、相続人調査が必要となります。

遺産分割協議には相続人全員が参加する必要があり、相続人一人でも欠けると協議自体が無効となってしまうためです。

そのため、相続人調査によって相続人を特定し、遺産分割協議を進める必要があります。

また、遺言書があって全ての相続財産の処分方法が指定されており、それに従う場合には遺産分割協議が不要となる可能性もありますが、後から別の財産が見つかった場合や、遺言内容に従わないとする相続人が存在する場合には、遺産分割協議が必要となり、この際にも相続人調査が必要となるといえます。

さらに、相続人が一人のみの場合には遺産分割協議自体は不要ではあるものの、金融機関や不動産登記の相続手続き時に相続人の特定が必要となるため、相続人が一人のみで遺産分割協議が不要であっても、相続手続きを進めるうえでは相続人調査が必須となるといえます。

そのため、基本的には全てのケースにおいて相続人調査が必要となると言っても過言ではありません。

相続人調査の方法

相続人調査の方法は、戸籍謄本などの取得によって相手の身元を確認することから始まります。

そして、相続人について氏名や住所、職業などを中心に調査を行います。

相続人が誰であるかが確定したら、弁護士に調査を依頼している場合には、相続関係の説明に用いられる説明図を作成してもらうことができます。

この図を見ることで、誰が相続人になるのか、また相続人同士の関係が一目瞭然となります。

相続人調査の費用

相続人調査の費用は、一般的に、調査範囲が広いほど費用がかかります。

また、調査に用いる方法によっても費用が異なります。

相続人調査の費用の相場は、およそ10万円程度から20万円程度と幅があります。

相続人調査には相続手続きに必要であるという都合から、遺産の調査、遺言の調査、相続人の調査などが伴います。

もっとも、純粋に相続人のみの調査であれば、数万円程度で済ませることも可能です。

調査範囲や調査方法によって費用が大きく変わりますので、事前に費用について確認をしておきましょう。

相続については調和法律事務所・調和法務事務所にご相談ください

相続人調査は、相続手続きを進めるために必要不可欠な作業です。

相続が発生すると、遺族はやるべきことが多く複雑な相続人調査であるほど負担は大きいものとなります。

弁護士等の専門家に依頼することで、遺族の精神的・身体的負担の軽減にもつながるため、相続発生時には一度ご相談することをおすすめします。

調和法律事務所・調和法務事務所では、相続に関するご相談を承っております。

相続問題でお悩みの際は、お気軽に一度当事務所までご相談ください。